10/26 第9回東京支部会(テーマ: マンガ)

本日、10月26日(日)に、「マンガ」というテーマで読書会を開催しました。
今回は5名の方に朝の9:30より品川のカフェに集まって頂き、
持ち寄ってもらったお勧めの本をネタに楽しい会話をさせて貰いました。

紹介して貰った本は、気になっていた「もやしもん」から、
懐かしいドラえもん。絶対に泣けるという、まるで絵本のような
「いけちゃんとぼく」や奇妙な絵と奇妙な話の「ジョジョ」や、
少女マンガを描く男子高校生の4コマ漫画、さらに、
なぜ日本でマンガという文化がこれほど盛んなのかなどを説いた、
マンガ論など、多岐にわたり、盛り上がりました。

次回は「女性」というテーマで11/30(日)の9:20より、
品川のカフェにてに開催します。

お気に入りの女性作家や、歴史上の有名な女性の話、
「女性」が活躍する小説など、何かが「女性」というキーワードに
関係するお勧めの本を紹介して貰えればと思います。

参加して頂いた皆様と次回のテーマについてワイワイと話していた時は、
江戸時代に生まれて、明治時代に生きた女性の書いた本は面白いよね!
とか、女性のドロドロした心理描写がすごい女性作家を知っている!
という話が出ました。個人的には、向田邦子の本や、武士の娘、
という本が思い浮かびました。

次回、「女性」がテーマの読書会の参加に興味のある方は、
ryohjit@yahoo.co.jp までご連絡下さい。
会話を楽しむ雰囲気の会ですので、
お気軽ご参加頂ければと思います。


以下、10/26の「マンガ」がテーマの読書会の感想です。 ----------

【R.T.】
今回、紹介して貰った本の中で一番読んでみたかったのは、
「いけちゃんとぼく」という本でした。
まるで絵本のような装丁の本で、簡単に読めそうな内容でしたが、
「泣ける本」であるとのこと。そんなに絵もうまくなさそうだし、
長い話でもないのに、泣けるというは興味が湧きました。
しかも、「いけちゃん」という立場で最初から読み直しても
また別の話として楽しめるとのこと。
その場で借りたかったのですが、図書館の本でしたので、
買って読みたいと思います。
また、これまでなんとなく避けていた、ジョジョの中に、
あいだみつをの詩を使ったシュールなギャクが
挟まれていることなどを知り、読みたくなってしまいました。
マンガ喫茶デビューして読んでみようかなと思っているところです。

【R.M】
 10/26ヨムヨムズ読書会に参加しました。今回のテーマは「マンガ」。
 発酵学の研究室の1年間を描いていて、学問的にも菌や発酵に関する記述が正確だという「もやしもん」、アートとしても世界的に高く評価されている「ジョジョの奇妙な冒険」と、そのライト版とも言える「ジョジョリオン」、謎の幽霊「いけちゃん」と悪ガキの「ぼく」の日常を描き、ラストでいけちゃんの正体がわかると違う視点でもう一度読めて泣けるという「いけちゃんとぼく」、等々、たくさんの本が紹介されました。
 私からはSFとしての緻密な設定を面白がれる「攻殻機動隊」、聖地巡礼と百合モノという視点で「青い花」を紹介しました。
 さらにマンガに関するエッセイ・対談集の「街場のマンガ論」からは、人気作品では「ん」の字が多いという謎の理論(進撃の巨人、ワンピース、バガボンドアンパンマン、…確かに!)や、マンガを読む時の日本人と外国人の脳の使い方の違いに関する話、少女マンガは発話モードが非常に多層に亘っている(声に出した言葉、内心で思った言葉、擬態語、以外にも発話されるモードがある)ために読むのに高度なリテラシーが求められるという話などが紹介されました。
 少女マンガの発話モードの話はものすごく納得で、例えば「NANA」の「ねえ ナナ あの川べりで肩を並べて 水面を彩る光を見たよね あの頃 口ずさんでいたメロディーを もう一度 聴かせてよ」とかのモノローグは未来のある時点から「(まさに作品で描かれているところの)あの頃の事」を思い出して発話されていて、しかも当のナナは発話者の前にはいないらしい事が読者に伝わるという相当複雑な構成ですもんね。ちょっと少年マンガでは考えにくい表現です。
 今回もとても楽しかったです。


以上 東京ヨムヨム