ヨムヨムズ東京支部の2回目の読書会

今回当たらに加わってくれたSさんを含め、
5人で最近読んだ面白かった本についてアレコレと盛り上がりました。

スタートは小泉武夫の「缶詰に愛をこめて」の紹介から。
タガメの缶詰の匂いの話、昭和天皇が好きで宮内庁御用達の言葉が入ることになったハチの子の缶詰。激烈な悪臭のするシュールストレミングという缶詰の話。
タガメの缶詰はなんでもカメムシ臭がすごいのだとか。さすがにそんな缶詰は食べたいとは思わないが、昭和天皇が好んだハチの子の缶詰は食べてみたい。
缶詰に愛をこめて (朝日新書)


僕も大いに関心のあった小野田少尉の本。
youtubeにあった彼のインタビューを何度か見てその凄さを知ってはいたが、
何冊か本を書いていたことは知らなかった。
紹介した人は過去にも彼の別の本を読んでいたが、亡くなる直前の本でも考え方が首尾一貫していることに驚いたと話していた。陸軍中野学校の話や、テレビで特集が組まれるのではないか、果ては日本版情報収集機関のNSCにまで話題が広がりました。
もともと興味を持って人の本だったので、私はこの本とさらに別の本を速購入しました。
読むのが楽しみです。
生きる


岡山で頑張っていたバイオ関連企業の「林原」の破綻に関する本の紹介
大学でバイオを学んだ人間として、岡山で頑張っているバイオ企業があることは知っていました。しかし、それが破綻していたとは知りませんでした。しかも破綻後に資産がほぼ回収できてしまったことを知りました。つまり、破綻させる必要はなかったということ。
地方で世界に伍して戦ってきた優秀な研究者の方はさぞ無念だろうな思いました。
やるせないな。
話を聞いただけですが、銀行は罪が重いなと思いました。
破綻──バイオ企業・林原の真実

そして私が紹介した、日本最大の医療グループである徳洲会病院をゼロから
築いた徳田虎雄に関する本。徳田虎雄は猪瀬知事の辞任につながったお金の出所。
そのニュースだけ聞くとなんだか悪い人というイメージだが、
彼はそいう単純な理解では収まらない凄まじい人なのだということがわかる。
離島に医療を届けるという理念を実現するためにはとことん何でもやる。
例えそれが法律違反であっても彼には関係ない。
理想を実現するためには手段を選ばない。
その善悪は別にして、彼のエネルギーにただただ脱帽。
トラオ―徳田虎雄 不随の病院王

最後は自分自身の活動を一つのビジネスモデルとして捉えるための枠組みを提供している本。自分の会社内のサイトにもあったので興味を持っていたが、それが本として値段をつけられて世の中に出回っていることにちょっと驚きました。自分の顧客をどう定義するかが知恵の絞りどころのような気がしました。アルゴアのような有名人のモデルも例として記載してあり、自分が記入する用の真っ白のシートもあり、早速自分のものをそこに書きつけてみたくなりました。
ビジネスモデルYOU


今回、集まって頂いた方々
どうもありがとうございました。
とても楽しい会話ができました。

次回は4月13日(日)の9:30〜です。
場所は今回と同じ品川駅の港南口のルノアールです。
興味のある方は、ryohjit@yahoo.co.jpまでご連絡下さい。

ヨムヨムズ運営員、R.T.